インプラントの素材

インプラントの素材

インプラント素材で最古のものとされているのは「鉄」で、
紀元2世紀から3世紀の古代ローマ人の遺骨から
上顎の骨に埋め込まれた鉄製インプラントが発見されています。

 

このようにインプラントの歴史は古く、紀元前から始まっていたのです。

 

素材としては鉄、貝殻、サファイア、ステンレス、アルミニウムなどの
多様な素材が使われてきましたが、
いずれも十分な結果を得られないまま淘汰されてきました。

 

インプラントのメインの素材が現在のようにチタンに定着し始めたのは、
1952年にスウェーデンのブローネマルク教授によって
骨とチタンの結合状態に関する報告が行われ、その後1965年に同教授が開発した
チタン製のインプラントが大きな成果を挙げてからのことです。

 

近年までインプラントの素材は「チタン・ハイドロキシアパタイト・人工サファイア」の
3種類が使用されてきました。
しかし「ハイドロキシアパタイト」は
チタンよりも骨に結合しやすくその強度も強いという優れた特徴を持っているものの
歯周病などの感染に弱いという問題があったため、
インプラントの素材としてあまり使用されなくなりました。

 

また「人工サファイア」は十数年前までは使われていた素材ですが、
骨との結合が悪いことからインプラントが安定しにくい欠点があり、
近頃ではインプラントの素材に使われることはないようです。

 

現在、ほとんどの場合、インプラントの素材としては3種類のチタンが使われています。

 

骨との結合性や強度が高く腐食や金属アレルギーに心配のない「純チタン」、
骨との結合性が高く純チタンより強度が高く加工性に優れている「チタン合金」、
骨との結合性で純チタンほど優れていないものの
形状記憶と成形し易い特性のある「チタン・ニッケル合金」です。

 

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